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商品開発

イベントは、東京京橋Suibaで開催された

東京・京橋で、株式会社ぐるなびのバイヤーらをゲストに迎え、商品開発会議が開催された。主催は、地域商社で地方創生優良事例にも選ばれた一般財団法人こゆ地域づくり推進機構。都心部を中心に大ヒットした1粒1000円のライチの第二弾として、人気のお菓子「フロランタン」に、宮崎県産の蕎麦や発酵バターなどの上質な特産品を使った「宮崎そばフロランタン」の開発に関する会議を開催。バイヤーや企業の商品開発担当者など20名が集まり議論した

売れる商品、売れない商品とは

「見たときに、これは新しいと思った」という㈱ぐるなび 販売促進担当横田氏。そばを全面に出した商品は類似品がほぼない為と言う。

そもそも、宮崎そばフロランタンを開発したのは、宮崎県新富町で雇用を増やすため。フランスのお菓子フロランタンは手作りで手間がかかるため、大手が参入しにくいことに目をつけた。当初は、そばの味の主張は弱かったが、味の改良を何度も重ね、ついに7回めで現在の味が出せるようになった。

こゆ財団内でも「ギフトだと、そばアレルギーの人への配慮が必要」という声があった。しかし新富町の特産品の一つでもあるそばの味を伝えることを貫き、突き抜けたものづくりを進めていった。

㈱ぐるなび シニアバイヤーの松田氏は、商品開発のポイントとして、「わかりやすさ」の重要性を説いた。

ぐるなび

「商品はわかりやすいことが大事」と語る松田氏。

「多くの開発者らがこだわりという言葉を使うが、商品はより直感的に選ばれる。こだわりという言葉を具体的に言いかえ、味やネーミングなどで価値を伝えることができれば消費者もバイヤーも興味をもつはず」

「この宮崎そばフロランタンも分かりやすさが必要と考え、試食の際に蕎麦の風味を際立たせる為に香ばしさを追求してほしいと伝えた」「バイヤーとして、開発者の思いは大事にしていきたい。このそばフロランタンはその思いがよく伝わってきた」

出来上がりの風味の良さにバイヤーとしても納得の様子。

また、横田氏は「食品もサービスも誰に売りたいか?が大事で、アイデンティティの強烈さも大事だ。お客様に渡すとき、食べる時、食べ終わった時にストーリーがふくらむことが大事」とマーケティングと商品開発の両面での重要性を語った。

 

販路開拓はしない。「美味しい」を追求する

会場でもっとも関心があった販路開拓について、こゆ財団の齋藤氏は、

「販路開拓やマーケティングを考えるより、新しい市場を作ることが大切。1粒1000円のライチは、その市場をつくったからこそ、ブルーオーシャンで売上があがった」

また齋藤氏は、販路開拓については、あまり考えておらず、それ以上に味の改良に力を入れてきたという。

松田氏のいう商品の「わかりやすさ」と味がしっかりしていれば、個人メディアが台頭する現代、SNSで拡散されたり、友人に紹介してくれたりすることでファンが増えてリピーターがしっかりついてくれるのだ。

上記に加えて、「商品は置いただけでは売れ続けないから光をあて続けることも大事。」と横田氏。食に関する様々な賞にチャレンジし、媒体に取り上げられることでチャンスが広がる、とも語った。

 

最後に

地域の特産品だからといって、売れなくてもしょうがないということはない。地域の雇用を増やしていくためにも、商品の強みと弱みを明確にすることで、エッジの効いた良い商品ができる。地域の商品こそ、売れて地域に還元されるべきだ。また、3人の話を聞いて、「商品開発に大事なのは、改善し続ける執念ではないだろうか」「そのためにも、つくり手側が顧客の声に耳を傾けていくことが重要だ」と改めて感じた。わかりやすさと、光を当て続ける努力。地域の特産品づくりのヒントを多く発見できた夜だった。

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